カーボンプリント・ワークショップ 2022
カーボンプリントとは、1855年に生み出された技法です。ゼラチンにカーボン顔料と感光性を持たせる薬品を混ぜ、支持体に均一に塗布して印画紙とする為、耐久性があり退色や科学的劣化がなく極めて安定したプリントです。また使う顔料によって色味を変えることも出来ます。
初期のカーボンプリントはダイレクトカーボンプリントと呼ばれる中間調を出す為に粗いテクスチャーの紙を支持体に使っていましたが、1860年代に別の支持体に転写するダブルトランスファーが紹介されました(*1)。この方式は紙だけに限らずガラスやプラスティックなど様々な素材に転写できるのも魅力です。
(*1) 「写真技法と保存の知識」著ベルトラン・ラヴェドリン
また、従来のカーボンプリントは環境に悪い重クロム酸を使用していましたが、本ワークショップではそれに代わる無害の薬品を使用いたします。
講師にカーボンプリントに造詣の深い土居慶司氏をお招きして、カーボンプリントの製作法をデモンストレーションしていただき、その後前もって送っていただいた参加者のデータから制作したデジタルネガを使用して、各自プリント、カーボンプリントへの理解を深めていただきます。
日時
2022年4月16日(土)
12:00-18:00
定員
4名
受講料
¥20,000-(税込)
なお応募者多数の場合、翌4月17日(日)のワークショップも予定しております。両日共に定員オーバーの場合は抽選とさせていただきます。
下記応募フォームよりお申し込みください。
定員をオーバーいたしましたので、締め切らせていただきます。
応募いただいた方には抽選の上御連絡いたします。
なお、今回抽選に漏れた方、ならびに希望者には次回ワークショップに優先的にご案内させていただきますので、下記フォームよりその旨お知らせください。
講師
土居慶司 どい・けいじ
1946 千葉県生まれ。
1970 早稲田大学理工学 卒業
1990 年代半ば から、8×10 ネガテイブからのモノクローム銀塩プリント作品の展示を始める。
近年写真古典技法のひとつであるカーボン・トランスファー・プリント作品を発表。さらに、オリジナルに開発した写真と陶器を統合した技法であるフォトセラミック作品を発表。
主な展示会
2021/2019/2018 ギャラリー 5610、東京
2019 SAKuRA Gallery、東京
2018/2015 ギャラリー イー・エム西麻布、 東京
2012-2017 ギャラリー・カスガ、伊豆高原
2015-2016 プロモ・アルテ プロジェクト・ギャラリー、 東京
2008-2016 吉田町画廊、横浜
2012 伊豆 原ミュージアム、伊豆高原
2011 寧波市立美術館、寧波、中国
2011 ランデス・ギャラリー、ブーゲンランド、オーストリア
2009 ギャラリー・フォトス、東京
2003 麹町フォト・ギャラリー、東京 桑原甲子雄氏 ネガのプリント
2002 ヴォーパル・ギャラリー、サンフランシスコ、米国
2002 国際文化会館、東京
2000 カリフォルニア州政府、東京
1998 アンセル・アダムス・ギャラリー、スパニッシュベイ、米国
1998 カルーメット、サンフランシスコ、米国
1997 パロアルト・カルチャル・センター、パロアルト、米国
1996 センター・フォー・フォトグラフィック・アート、 カーメル、米国