2024-10-08

ゼラチンシルバー・ドライプレート(乾板)ワークショップ

 

 

アナログプロセスはデジタルに比べて時間がかかり、また手間もかかります。それでもデジタル時代に自分でフィルム乳剤を作る事にどんな意味があるのでしょうか。

乳剤作りはよく料理に例えられます。ゼラチンを溶かし、そこにちょっとしたスパイスを入れ、ゆっくりと熱した後、冷やして固め、それを細断して洗ってからまたゆっくりと熱して熟成させる。作り手によってレシピ通りにやっても味は違うかもしれません。また自分の好みのレシピを見つけることが出来るかもしれません。

試行錯誤しながら乳剤を調合することは、乳剤の構成や物理特性・光学特性、そして化学反応を理解することになります。それは写真技術の歴史とプロセスを理解することでもあり、多様になった写真表現の一部として自身の作品制作にフィードバックする事も出来るでしょう。

本ワークショップではフィルム乳剤についての知識を深め、乳剤製作に関するノウハウと自分で塗布した乾板での撮影/現像を体験していただきます。

定員に達しましたので、募集を終了致します。ご応募有難うございました。

ワークショップ日時(2Days)

2024年11月23日(土) 13:00~17:00
  • 13:00~13:15  ワークショップ・チェックイン
  • 13:15~14:15  乳剤・機材等 乾板制作工程の説明
  • 14:15~15:30  暗室にて実作業のデモンストレーション
  • 15:30~16:30  参加者による乳剤塗布・乾燥
  • 16:30~17:00  質疑応答


2024年11月24日(日) 13:00~16:30

  • 13:00~13:15  ワークショップ・チェックイン
  • 13:15~13:45  撮影準備・機材の説明
  • 13:45~14:20  乾燥した乾板をホルダーに装填・野外にて撮影
  • 14:30~15:30  現像についての説明・各自撮影済み乾板を現像
  • 15:30~16:30  乾板乾燥・質疑応答

各日とも終了時間は状況により変動します。

募集人数

4名(先着順)
  • 参加希望者多数の場合は別日の開催も検討致します。

参加費

  • ¥45,000-(税別)
  • 現金、各種カードが使用できます。

その他

  • 4×5サイズの乾板(ISO-3)を二枚 制作します。
  • 4×5カメラ・三脚等こちらで用意しますが、4×5カメラをお持ちの方は是非ご持参ください。
  • 撮影済み乾板は当日お持ち帰りになれます。
  • 撮影はシャテーニュ近くの町並みになります。
  • 撮影当日が雨天の場合はテーブルフォト(撮影物はこちらでセットします)、もしくは参加者全員の同意があれば別日に変更致します。

講師

猪股良文

日本大学芸術学部卒
在学中より電通写真部アシスタント・個人アシスタントを経てフリー。車・建築写真を主とする。
細江英公ワークショップ、ジャックウェルポット・ジュディードーターワークショップ参加。
2012年 東京 Mark & France Scully Ostermanのワークショップに参加
2013年よりアマナサルトにてオルタナティブ・プリント制作担当。
2014年 Mark Osterman & France Scully Osterman著Basic Collodion Techniqueの日本語訳をPGIより出版
2014年 京都 Mark & France Scully Ostermanのワークショップに参加
2016年10月よりアトリエ・シャテーニュにてオルタナティブプロセス・ワークショップを担当。
2022年4月 ギャラリー冬青にて個展、その他グループ展多数

大野深美

高校で写真・映像・CG制作等の映像表現全般を学び、35mm~4×5カメラでフィルム撮影を中心に行う。
日本大学芸術学部写真学科へ進学後、同大学院芸術学研究科博士前期課程映像芸術専攻。
Chlorophyll printと出会い古典技法に興味を持ち、以後、人体や環境に配慮した作品の研究を深める。
カメラマンアシスタントを経て独立し、APA AWARD広告作品部門にて複数入選。
また国内や韓国で個展やグループ展に多数出展。 現在はアトリエシャテーニュにて古典技法の講師を務め
写真技術の継承も大切にしながら、 新しい表現や技術向上のために研究を行う
その一つとして昨年、日本写真芸術学会誌に「ルーメンプリントにおける色の考察1」 が掲載される。