作家コメント

自分が魅かれる風景・人・もの・場所など、
ついカメラを向けてしまう被写体には、
必ず「なにか」が宿っていると思っていて、
わたしはその見えない「なにか」に呼びとめられるので、
その「なにか」を知りたくて写真を撮っているような気がする。

目にみえるものとみえないもの。
無意識と意識下のあいだにあるもの。
得体の知れない「なにか」を撮った記録をまとめた「engawa」では、
白昼夢のような、まるで縁側でうたた寝をしてしまった時にみる
夢のような断片を集めた。
本展は、「engawa」の中から「BEIJING」と「BERLIN」の
写真を抜粋したものである。

プロフィール

1977年生まれ。
2012年よりフォトグラファーとして独立。
東京を拠点にファッション、ポートレイト、
風景、静物などの撮影を行っている。

企画 一般財団法人 戸部記念財団